ジャケットやパンツの釦の止め方

スーツをオーダーする際に、スーツの表生地と釦の組み合わせを考えることはよくありますが、釦をスーツ生地に縫い付ける止め方にもいくつか種類があり、ビジネス用スーツにもちょっとした遊び心でご利用いただくことができる隠れたおしゃれ。。
一般的に、釦の止め方は中釦といわれる大きさのジャケット前釦、小釦といわれる大きさの袖釦や、パンツピスポケット釦も、4つある穴をそれぞれ平行に糸を通す「=」に見える止め方。別の止め方としては、4つある穴を交差するように「×」に縫いとめる「クロス掛け」や、1穴を中心に他3穴に糸を通すことで、鳥の足跡のように見える「鳥足掛け」という止め方があります。「クロス掛け」は程度の良い既製スーツにもたまに見られるオプションですが、「鳥足掛け」というのはちょっと珍しいかも知れません。。
この釦の縫い止め方は、変えてもあまり目立たないので、ただ自己満足なデザインかも知れないのですが、ひと手間かけたそのディテールの変化はなかなかうれしいものです。。
また、ステッチや穴かがり、切羽の色糸指定はよく知られているものの、この釦を縫い付ける糸を色指定することができることは、ご存知でないことも多いかも知れません^^やっぱり、オーダースーツなので、ステッチが変えられれば釦の縫い糸を変えれないことはありません。紺地のジャケットに赤の色糸でクロス掛けなんて、紺×赤で相性の良い組み合わせ、釦の色は何色に・・など、バリエーションが更に増えます。オーダースーツの釦付けは、釦を掛けやすいように長めの足をつけるので、これが色糸なのも秘かな楽しみ。。この縫い糸を変えるときには、ステッチや穴かがりの色糸と同じにしておくと落ち着きます。。

オーダースーツ Pitty Savile Row
http://www.order-suits.com/