ウールの特徴クリンプとSuper 表示

スーツ生地でウールという場合、一般にはメリノ種から産出されるメリノウールのことをいいます。ウール素材がスーツ地を含むアパレル用羊毛として多用されるようになったのは19世紀になってから。元来褐色・黒色系だった羊毛を長年の交配により白色の羊となるメリノ種を作り出すことに成功してからになります。。
ウールには衣料用として用いられるための適した性質が多くあり、「撥水性があるのに、吸湿性も高いこと」「繊維にクリンプ(縮れ)があるため、高い保温性がある」「シワになりにく天然繊維であること」「たんぱく質で構成されているため、染めやすく色落ちもしにくい」「難燃性であること」など。
さらに、これらメリノ種ウールの中でも、スーツ用高級服地には欠かせないスーパー表示される生地では、しなやかでなめらか、高級感のある光沢感を楽しむことができます。。一般に生地のクオリティを示すと考えられがちなこのスーパー表示は、そういう意味合いも一部ありますがその正しいところは、1キログラムの原毛で100キロメートルの糸を紡いで織った生地がSuper 100’s。120キロメートルの糸を紡いで織った生地ならSuper 120’sということになります。100→150などと数字が増えていけば、それだけ極細の糸で織られた生地ということになるため、繊細でなめらかな生地ということになり、=高級素材といわれる理由です^^
糸の細さでは「Super 100’が17.5ミクロン」「Super 120’sが16ミクロン」「Super 150’sが14ミクロン」縮れを意味するクリンプは1インチあたり「Super 100’sが、30~32」「Super 120’sが32~34」「Super 150’sが36」
しぼ、縮れという意味合いから、イギリスでは「シアサッカー」のことを「クリンプ・ストライプ」といいます。

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