猪首の体型をオーダースーツでカバーするには

猪首(いくび)と入力してもIMEでは自動変換されないようなので、一文字ずつ打っています。。体型的にはよくある体型で、スーツをお仕立ていただく際に不具合のが出る体型的な補正とはまた異なるのですが、「猪首をできるだけ目立たなく、すっきりしたスーツにしたい・・」というお問い合わせをいただきました。
猪首というのは「首が太く、短いこと、またはそのように見えること」ということになるのですが、この猪首の体型の人のほとんどが、胸板が厚く全体的に丸みのある上半身、痩せている人は少なく、どちらかといえばずんぐりとした印象はあると思います。遺伝的に猪首もありますが、首まわりの肉付き、二重アゴはその後の生活習慣からの体型といえなくもないのでは・・、とこれは推測です。。
古いですが「おしん横綱」と言われた相撲取りの「隆の里」や、「舞の海」も猪首な感じ。少々の衝突事故を起こしても、ムチウチの心配もなさそうですね。。
スーツを仕立てる時に、この猪首をすっきり見せたいのなら、太い首と肩幅のバランスは大事です。小柄な方があまり広い肩幅のものを着ると、これもタテとヨコのバランスからあまり好ましいとはいえませんが、狭い肩幅では余計に太く短い首が目立ってしまいます。
また、肩線も重要で、袖付けをショルダーポイントよりも腕側に若干落とした、ドロップショルダーも視覚的にゆったり広めの肩巾を印象付けます。
シルエット的には、3釦など釦位置が高いものよりも、2釦など胸開き(Vゾーン)の広めのもので、タテにすっきり見せるのも効果的。シャツなどの小物は、猪首を目立たせないということからのみいえば、衿腰の高い「ドゥエボットーニ」などのシャツカラーは避けたほうがいいかも知れません。

オーダースーツ Pitty Savile Row
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