ダンディーで危険な香りのする男だった原田芳雄さん

柔らかめな細番手の生地で、少し広いめにとった肩幅をウエストラインできつめにシェイプした、ドレッシーなクラシコスーツ、イタリアンスタイルに仕立てたスーツがとてもよく似合いそうな役者さんでした。「男の色気」というといろいろ種類もあると思いますが、沢田研二のような妖艶ささえ感じさせるキレイな色気に比べて、原田芳雄さんのは、多少うす汚れた、危険なニオイのするもの。常に脂ぎっていて髪も真っ黒でつやつや、体から滲み出したものなのか精気が強く感じられる・・そんなイメージです。
お亡くなりになった71歳という年齢は、まだまだ若いと思うのですが、その71歳という年齢さえ正直驚きで、その分当然自分も年をとっているのですが、葬儀に参列した他の役者仲間の方のお年も、活躍されている現役のイメージが強いだけに、その年齢を知ると余計にびっくりです。
極道の役なら、親分よりも一匹狼的な用心棒、戦国武将なら最後まで旗色を決めず、ハラハラさせるが、最後は味方してくれるような危ない裏切りキャラ。人にいえない過去を持ち、その十字架を背負うことで生まれる影の部分が、その個性により深みを持たせている。ある程度の年齢になってくると、イケメンである必要はまったくなく、渋ければ良い^^
そして酒好きであれば、もっとダンディーで危険な香りがすると思うのですが、お酒を飲めない店長には、そのダンディーなスーツを着て出かけるところが・・・。
年齢を重ねると若いときほどイケメンとそうでない人との差はなくなり、ファッションセンスと自信をもてる個性が大事なんじゃないかと思いますよ^^

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