刑事コロンボ(ピーター・フォーク)に見習えない貧乏ルックスーツ

ファッション用語で貧乏と名のつくものは、この貧乏ルックぐらいしか見当たらないです^^プア・ルックとかぼろ・ルックなどとも言われるこの若者中心のファッションスタイルは、わざと薄汚れた、穴あきの衣服を着て、新しいファッション・センス的着こなしを作りだしたもの。ジーンズなどの激しくストーン・ウォッシュ加工したものや、オリジナルなカギ裂き、繊維が風化して見えるほどボロボロの大きな穴などがその代表。レディースのボトムスなどには、明らかに視線を意図した穴あきなどもよく見られます。。
よれよれのコートにスーツといえば、刑事コロンボ・・、ちょっと貧乏ルックとは違うような気もしますが、水戸黄門のような視聴者を飽きさせないキャラクター設定に一役かっているのが、このコロンボの薄汚い容貌であることは間違いありません。。犯人は必ず善人の顔を持つ上流階級、経済的にも恵まれ、社会的にも信用のある彼らのそのうその仮面をこの容姿で安心させ、すこしずつ剥いでいきます。「相手は警察だし、へたに警戒して遠ざけるよりも、あの刑事の様子なら心配ない・・、嫁さんがワタシのファンだと言っているし、好意的に扱ってくれるだろう」この薄汚れた容姿で、犯人の懐に入ってしまったコロンボは、あとはしつこい質問攻めで相手をいらいらさせ、事件の真相に迫ります。
やはり、見ためはとても大事で、コロンボとはまったく逆になってしまいますが、店番しているときなど、身なりの良さそうな人が営業にくると、つい身構えてしまう・・、商売柄少々情けなくもありますが、そんなところがあります^^外回り営業でまず一番必要なことは、話を聞いてもらう姿勢を相手にとってもらうこと・・、中にははっきり言えば、「いりません」と即断されてしまうような商品のため、なかなか営業の中身をいわず、いらいらさせられることもありますが、衣服で信用を得られてしまうというのも、営業さん的にはずいぶん楽な方法です^^
たまに、あまりきっちりした身なりにきっちりした髪型、黒の手提げカバンなど持っていると、税務署の職員さんか・・と思ってしまうときもあるのですが^^

オーダースーツ Pitty Savile Row
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