ラグラン・スリーブで作るオーダーのコート

コートまでオーダーで、という方は少ないのですが、ベスト付きスリーピース・スーツにコートを共生地で仕立てた4ピーススーツという着こなし方もあり、スーツにコートまで同じ生地で作るオーダーらしさは、なかなかおしゃれ度も高いです^^
コートの袖の作り方には何種類かあり、袖付けは普通のスーツと同じセットインで回り寸法をオーバーサイズに着丈を長くしたシルエットのチェスター・コートは最もメジャーなコートの形ですが、中にジャケットを着ることを前提に作るコートは、ラグラン袖のラグラン・コートがおススメです。通常のスーツの袖が山袖と下袖に分かれた2枚袖なのに対して、ラグラン袖は1枚袖。衿ぐりから脇下かけて斜めの切り替えが入る袖の作り方で、肩線から袖先までが1枚の布でつながっているため、構造上、ジャケットの肩幅に影響されることが少ない、動きやすい作りになっています^^
また、ラグラン・スリーブとは別に、セミラグラン・スリーブというのもあり、これは、ラグラン・スリーブが「衿ぐり(衿のつく位置)~脇下にかけて斜め」に袖部の切り替えがあるのに対して、セミラグラン・スリーブは「肩線途中(衿ぐりよりも肩先によった下の位置)~脇下にかけて斜め」下にジャケット着用の場合には、どちらの袖も肩先に影響しないため、着心地感はあまり変わらないと思いますが、見た目的には差があります。。
スプリット・ラグランは、前身がセットインで後身がラグランとなった変わり型。
昔はウールコートは重くなりがちなので、コートならカシミヤでお仕立ていただく方も多かったのですが、現在の生地傾向は秋冬ものも軽く着心地の良いものとなっているため、4ピーススーツとしてみたり、ざっくり感があり、ビジネス・カジュアルにと応用範囲の広いツイードで仕立てたコートなどちょっと気なる素材使いのコートを是非オーダーでカスタマイズしてみて下さいね。。

オーダースーツ Pitty Savile Row
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