パンツを仕立てる時のループ下りの決め方

タイトで股上の浅いパンツには、ベルトの帯の位置に付けられるループの位置はなかなか重要。このループ位置はループ下りと言って、パンツ上端から1cm下がったところに付けられるのが標準なのですが、中にはトップループ(パンツ上端に平行した位置)や、5ミリ下がった位置などに付けられることがあります。
パンツをゆったりめにはくツータックパンツの場合には、股上も深めなことが多く、このループ下がりを標準の1cmから2cmなどとより深くとることで、ルーズな股上の着用感、また実際のベルト位置よりも上にあるループ下り部分の2cmは足長に見せる効果があります。逆に、タイトで股上の浅いパンツをはく時には、小尻に見せたいため、ループ下りは標準の1cmよりも、ループ下りのないトップループにしておくのがおススメです。。
このループ下り寸法は、標準的なオーダーパンツ・スラックスのフォームからはご指定いただくことができないのですが、どの縫製ラインからも5ミリ単位でご指定可。ご愛用スーツをお送りいただいて採寸させていただく場合には、そのパンツを参考に、採寸フォームから指定寸法をお知らせいただく場合には、基本はループ下り1cmですが、浅すぎる股上寸法などの場合には、トップループ指定でお仕立てさせていただいております。。
また、ご使用ベルトの太さに合わせてループの長さ、またお好みでループの巾もご指定可。パンツ上端から下がったループ下り位置がベルトの上端位置ともなるため、見た目・ご着用感とご相談いただいて、決めていただくと良いと思います。。

オーダースーツ Pitty Savile Row
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