ターンナップ、カフス、マツキンは裾ダブルのこと
パンツの裾ダブルというと畏まったイメージがあるのか、お店などで今の流行をおススメすると、若干の抵抗感があるようなご年配の方も多いのですが、「目新しさからか積極的な方は好奇心から」「控えめな方は裾シングルのまま」もちろん、個人の好みなので、「裾ダブルのシルエットが嫌い」や「折り返しにゴミがたまる」という理由から敬遠される方も。。
このパンツ裾ダブルにはいろいろ呼び方があり、「折り返したもの」という「ターンナップ」は英国的な表現。アメリカで呼ばれる「カフス」は、折り返したパンツ裾のほか、袖口や靴、ブーツなどの折り返し部「カフ」の複数形(左右両方に付けるため)。また、裾ダブルがアメリカのマッキンリー大統領が地方遊説の際、ぬかるみを避けるためにパンツ裾を折り返して履いたことに由来するパンツ裾スタイルであることから、「マツキン」と呼ばれることもあります。。
以前、パンツ裾ダブルでは標準でスナップ止めにしてある折り返し部を、「外れないように糸止めにするように」とご希望をいただいた方は、なにかスナップが外れてしまったことでよほど恥ずかしい思いを経験してしまったのかも知れませんね。。
店長的には物覚えのついたファッション的思春期には、裾シングルが当たり前すぎたためか、裾ダブルにはファッション上級者っぽいディテールの印象があるため、ここ数年は折り返しのある裾ダブル以外はスーツの新調がありません。。裾ダブルの折り返し巾標準は4cm。裾ダブルで作ったスーツに飽きてしまったら、ダブル→シングルという方向の裾変更は大丈夫です^^
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