サキソニーという毛織物はカシミアタッチなツイード
スーツ地に使用される毛織物には、使われる糸の種類によって、梳毛織物と紡毛織物とに区別できます。。梳毛織物は英語名ウーステッド・ファブリックで、よく生地の耳などにWOOSTEDの文字を見つけることができるように、スーツ地を含めた衣料に主に使われるもの。梳毛は「梳られた毛」とそのまま読めるように、織機にかけやすいよう洗毛された羊毛を梳毛機にかけて短繊維を取り除くなどの一定の加工を施したもので、この梳毛糸で織られた梳毛織物は一般に光沢があり薄手で丈夫な素材になります。ポーラ、ギャバジンなどがその代表的な織物。
紡毛織物の代表的なものは、フラノ、ツイードなどで、縮絨された厚地織物、表面は起毛感のあるものが多く英語名ではウーレン・ファブリックと言われます。紡毛織物は紡毛糸
比較的短めの粗雑な繊維や、梳毛糸を作るときに副産物的にできた短繊維を使用して織られるための特徴的な風合いがあります。ざっくりした織り、毛羽立ち感。
フラノ、ツイードなどスーツ地として使用される場合にも、ビジネススーツ用というよりは、その素朴で粗い、ざっくりした織り上がりの風合いから、カントリー調のカジュアルシックなジャケットなどによく見かけますが、同じツイードでもサキソニー(サクソニー)という織物は、紡毛織物でありながら、比較的細番手のメリノ種の紡毛で織られることから、手触りがとても良く品質の良いものは、カシミアと間違えてしまうほどのなめらかさ。起毛感のある素材は見た目が暖かく、ウォームビズには最適ですし、またツイードという今年トレンドのレトロなキーワードにもこの秋冬新調スーツの素材にはぴったりかも知れません^^
オーダースーツ Pitty Savile Row
http://www.order-suits.com/