店長がスーツを仕立てる時に悩むところ
優柔不断な店長ですが、毎シーズン仕立てるスーツをどんな風にしようかということは大問題。この秋冬はブリティッシュスーツでとか、同じクラシコスーツでも若干風合いの異なるEx-madeにしてみよう・・というおおまかな予想図は、秋冬の素材が集まり始めるころからできているものの、細かなところは実際に寸法帳を書く際にならないと決まりません。。
最終的に悩み、2転3転し、そのデザインを変えることでその他も考え直さなければならないジャケットのフロント釦は、目立つところですし、一番大きなシルエットは決まっても次ぐらいに大事なこの部分は悩みどころです。。
この秋冬スーツでは、ダブルスーツにしようという選択肢は少ないですが、どうかすると「たまにはダブルも・・」と迷ってみたり、シングルの打ち合いでも少し色気をだしてしまい、「着丈長めのロングジャケット・・、なら半コート的についでに比翼仕立てにしてしまおうか・・、どうせ店内ではジャケット脱いでいるし・・」「3釦で思いっきり、釦間隔を狭めた3釦3掛スーツというのも斬新だ・・」これに加えて、釦位置の高さで決まるジャケットVゾーン、衿巾、衿型など、未確定要素が山積みな店長スーツは毎シーズン更に混迷してしまいます^^
今年は、素材はサキソニーというカシミヤタッチな起毛素材にしようと固く心に決めていますので、これはおそらく変更なしです。。ツイードの一種ですが、ハリスツイードなど短繊維で織られる紡毛織物と違い、長く細い繊維で織られるもののため、手触りは滑らか。起毛感があるため、若干冬よりな素材というのが、ゆっくりめな秋冬スーツになっているのですが、もうそろそろ決めなくては・・、という感じです^^
※サンプルは仕立て予定の
■CANONICO/Super 120’s サキソニー/濃紺地+1.6cm巾ストライプ
オーダースーツ Pitty Savile Row
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