パイピング処理で背抜きジャケットに裏地でアクセントをつける

パイピングというとあまり聞きなれないですが、服飾用語的にはどちらかといえばメジャーなほうで、玉縁・縫い代始末のことになります。。お手持ちスーツのジャケットやパンツのポケット切り口を見てみると標準で仕立てられたようなものは、細い縁どりをしてあると思います。この縁どりを玉縁というために、ポケット切り口の上下に縁どりがあるものを「両玉ポケット」下のみにあるものを「片玉ポケット」といい、パイピングポケットとも言われます。。厳密にはこの玉縁は一般的に布目に沿って裁断される生地を斜め45度にカットすることで、生地にしなやかさを出すバイアスカットした布地で作られます。
若干縫製処理的なものとは異なりますが、パイピングジャケットがそんなイメージだと思いますよ。。
ジャケット裏仕立てでのパイピング処理は比較的目立たない場所での縫製処理になり、また着心地感にもあまり影響がない部分になるため、カスタムメイドスーツでは、+オプションでは対応させていただくことができますが、標準ではほつれ止めのミシン処理がしてあるだけになります。Ex-madeスーツレディーススーツビスポークスーツではパイピング処理は標準仕様^^
ジャケットの裏仕立てを総裏仕立てとするときには意味がありませんが、背抜き仕立てとするときの端処理は胴裏地と同じものが使用されるため、ビビッドなポリエステルやキュプラ、柄裏地などで作る場合には、なんとなくうれしいものです。。総裏仕立てのほうが、キュプラのツルツル感が余計にかっこいいという方もいらっしゃるかも知れません。。
カスタムメイドスーツでは、この秋冬から裏地種類を前シーズンの40点前後から柄裏地や薄物裏地まで含め120点に増やしましたので、このパイピング処理はちょっと頭の隅においてご注文いただくと良いかも知れません^^

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