自分モデルのスーツをビスポークする
既存のシルエットパターンを微調整してお仕立てするスーツのことを、パターンオーダーとかイージーオーダーなどといって、オートクチュール的なフルオーダーメイドのスーツとはオーダースーツの中でも対応することができる範囲が異なります。。
簡単に言ってしまえば、フルオーダーは、「型紙から起こす本当の意味でのパーソナルオーダー」、パターンオーダーは「バスト-ウエスト寸法から計算されるY体、AB体などのドロップサイズと、バスト2cm刻みで作られている既存パターンの中から、一番体型にあったものを選び、対応できる範囲の微調整を加えてお仕立てする」ものになります。。
パターンオーダーは、フルオーダーに比べ寸法、デザイン指定などで調整できる範囲が少ないとはいえ、肩幅、袖丈、パンツウエスト、モモ巾(ワタリ巾)、ヒザ巾、裾巾など全ての基本採寸項目でピッチ5ミリの調整が可。ただ、あまり既存パターンから掛け離れた調整はできません。。例えば、極端に大きな肩幅に対して、胴回りを極端に詰めるというようなものや、ヒップ寸法に対してモモ巾の過度な調整など。
また、縫製ブランドの規格として、クラシコスーツのシルエットパターンでは、セミピークの衿は対応不可とか、半裏仕立てにお台場は無理とか、縫製工場の規格にはまらないものには制限ができてしまうのも、パターンオーダー的な特徴のひとつです。。
何でもできてしまうというのも、言いすぎですが、Pitty Savile Rowでお仕立てさせていただくビスポーク仕様のスーツは、スーツをお仕立てする際、型紙から起こすパーソナルオーダーになりますので、細分化されているとはいえ、一般的に基本パターンから2cm前後の調整にとどまるパターンオーダーにはできない調整、デザインでもご希望に沿うことができます。。何度かスーツをお仕立ていただくうちに、更に着心地を増した型紙寸法を半永久的に保存できるのも、ビスポークラインスーツ。使い古されてしまったオーダースーツっぽい表現ですが、体に吸い付くようなフィット感もより実感していただけますよ。。
オーダースーツ Pitty Savile Row
http://www.order-suits.com/