3釦段返りと3釦中段返りの違いについて

よく3釦スーツの衿の返り止まり位置で異なるフロントデザイン名の違いについてお問い合わせをいただくことがあります。。「衿の返り止まり」の位置というのは、シャツの見えるVゾーンの終点、衿として見返しが表に出ている部分の下端ということになります。。3釦スーツでは一番わかりやすいのが、3釦2掛のスーツで、これは「衿の返り止まり」が第一釦位置の上にくるもの。3釦スーツの中では一番Vゾーンが狭く、一般的には釦位置も一番高いイメージ。3釦中段返りは、3釦2掛の「衿の返り止まり」を少し甘く仕上げた感じで、3釦2掛が第一釦の上に「衿の返り止まり」がくるのに対して、第一釦の下1.5~2cm程度のところくるもの。第一釦がちょうど衿の裏に見え隠れするところは、なかなかにおしゃれで衿のロール感がポイントです^^
3釦段返りは、「衿の返り止まり」の位置的には一番下で、第二釦の上5~6cm。スーツのシルエットや種類によって若干は異なりますが、第一釦~第二釦のボタン間隔が10~12cm前後なので、その真ん中ぐらいに位置し、衿の返り線上を第一釦のボタン穴が折り返されて見えるというのが特徴的なところです。。
それぞれの「衿の返り止まり」位置には、それを特徴とするスーツモデルがあり、3釦2掛はアイビーリーグモデル、3釦段返りは、ブルックスブラザーズで有名なアメリカン・トラディショナルモデル、日本名では「Ⅰ型スーツ」といわれる「ナンバーワン・サック・スーツ」。3釦中段返りは、クラシコスーツとの相性がとても良く、ハイゴージ、高めのウエストライン、ポケット位置で、裾へのフレア感はドレッシーな欧風調、ヤングアダルトなファッション感覚がいいです。。

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