サスペンダー専用のパンツはベルトをしない
いまではパンツにベルトをすることは当たり前のようになってしまっていますが、このベルトが使用されるようになったのは20世紀になってからのこと。それ以前は18世紀から使用されるようになったサスペンダーしかありませんでした。。サスペンダーの良い所は、きっちり伸縮性のない革ベルトなどで、ウエストサイズを固定されてしまうことがなく、若干ルーズな寸法にも対応できるという体型の変化に柔軟なところ。。また、パンツの前折り目(クリース)がきれいにでるところも長所のひとつです。
サスペンダーはアメリカ英語、英国ではブレイシーズと呼ばれ、おしゃれなファッションアイテムとしては欠かせないものですが、お仕事用にご着用になるスーツパンツには、サスペンダーのみでしか使わないパンツだから、ベルトループ(ベルト通し)なしというのも少し考えてしまうところ。ご注文いただくスーツパンツにも、ループ付き+サスペンダー釦という組み合わせも多いです。。サスペンダーには、釦止め式のものの他、クリップで簡単に挟めるタイプのものもあるため、パンツのウエストベルトにサスペンダー用の釦を必ず付ける必要はないのですが、やはり、釦止め式のほうがクラシックで雰囲気がでます。。
正しく正装をするときのパンツには必須のサスペンダー。燕尾服、モーニング、タキシード等を着用するときには、ルールとして欠かせないものですが、なんとなくルーズにコーディネートしたくなるのは、比較的近くでは郷ひろみと樹木希林の「林檎殺人事件」、古くはチャップリンのタイトなモーニングジャケットにルーズすぎるパンツを折り目もなく吊って履くイメージかも知れません。。
正装っぽくベルト通しなしで今どきパンツを着用するときには、ループなしのご指定ももちろん可。そんな時には、パンツの帯を「持ち出し付き」とすると腰まわりのフィット感が若干増しておススメです^^
オーダースーツ Pitty Savile Row
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