パンツのダブル巾、カフス巾の基準
パンツの裾の作り方には、シングル、ダブル、モーニングカット(斜め)の3種類があります。スーツを着始めのころ、またはお仕事用スーツとしてパンツの裾まであまり気にせず、シングルで作っていた方に、今どき流行のダブル巾はどれぐらいにしたら良いかというご提案です。。
ダブルという言い方は日本名で、正式にはアメリカでは「折り返し」という意味の「ターンナップ」、英国では範囲が広くなりますが、シャツ袖の折り返しと同様「カフス」と言われます。たまに聞く「マツキン・マッキン」は、アメリカのマッキンリー大統領が雨の日に裾が濡れるのを嫌がって、折り返したのが「ターンナップ」の初めと由来されることからの呼び名です。。
Pitty Savile Rowのオーダーフォーム上では、3.5cm~4.5cmまでの5ミリ刻みでお選びいただくことができるようになっていますが、この折り返し巾を太くすることも、逆に狭くすることも難しいことではないため、どの縫製ブランドでも折り返し巾指定は5ミリ単位でご希望いただけます。
このダブル巾は4cmが標準的な寸法となりますが、基準となる目安は個人差のある股下寸法。股下寸法が長ければダブル巾も長く、股下寸法が短ければダブル巾も短く。。
あと靴甲の高さや靴底の高さとも関係が濃く、ローファーなど靴底や靴甲の低めのものは、ダブル巾も狭く、ボリューム感のあるクラシコイタリア系のダブルソールの靴底や、甲高な靴の場合には、ダブル巾も深めとするとバランスが良くなります。。
オーダースーツ Pitty Savile Row
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