バルカポケットでクラシコイタリア調

スーツに付けることができるポケットの形は種類も豊富ですが、お仕事用スーツの場合の胸ポケットは箱ポケットバルカポケットを付ける方が多いです。バルカポケットも広くは箱ポケット(ウエルトポケット)の仲間で、ウエルトポケットがポケット口に縁飾りのついてポケットとなることから、その縁飾りの形が箱型(長方形)なのが箱ポケット、バルカ(船のへさき)の形をしているのがバルカポケット。
箱ポケットは胸ポケット(チェストポケット)に使われるばかりでなく、腰ポケット(ウエストポケット)にも、パンツのピスポケットにも付けられますし、ベストの腰位置のポケットには標準的な仕様となっている場合が多いです。。
このバルカポケットは、クラシコイタリア仕様のスーツに多く見られる形なのですが、箱ポケットと違って脇側が船のへさき(先端)のように細くなっているため、胸のボリューム感をきれいに出す効果があり、クラシコスーツに限らずどのシルエットでも人気があります。。正直なところ、胸ポケットって使い道があまりないような・・、実際、店長自身まず使ったことがないのですが、ポケットチーフには必須のデザイン。ファッションに関心度が高まれば高まるほど、ポケットチーフはなかなか重要。フロントステッチや総ステッチを入れる場合、この胸ポケットも必ずステッチが入るので、これも押さえておきたいところです。。
また、標準では胸ポケットの縁飾りの高さは2.5cm程度が標準ですが、いまはやりのショート丈のジャケットの場合には、バランスをよくするため、2.0cmの縁飾りとするカスタムメイドスーツ・ショートナローのジャケットシルエットもありますので、胸ポケットひとつでもなかなかオーダースーツは奥が深いです^^

オーダースーツ Pitty Savile Row
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