ダブルブレステッドのスーツが気になる

ダブルのスーツはを正しくかっこ良くいうと、ダブルブレステッドのスーツということになります。日本名では「両前背広」。ブレストが「胸」という意味なので、左右の身頃両方を合わせるということなのかも知れませんが、シングルスーツの「片前背広」も、ジャケットフロントの端から1.5cm程度内側に釦が付けられるため、厳密には両前です。イメージでの「両前」なのだと思いますが、なかなか難しいところです。。
ずっと昔からビジネススーツはシングルで2釦がおとなしめで無難・・というようなところもあり、ダブルスーツは黒の略礼服のみという方が多かったのですが、ここ数年の傾向ではフォーマルスーツも、あまり堅苦しくなくシングルで・・、特に夏場などはダブルスーツが「両前」で風通りが悪く暑苦しいイメージなために余計に敬遠されがちです。。
若い方の中には、ダブルスーツは礼服も含めてご着用経験なしという方が多いかも知れませんね。。
ダブルのスーツが正式でシングルスーツよりも格式が高いということではないのですが、つき出して堂々見える幅広めなピークドラペル、直角なフロントカットは比較的威圧的で威厳があります。
店長がいま一番ダブルスーツを仕立ててみたいと考えるのは、ブリティッシュ仕様。ダブルスーツはシングルスーツよりも着丈を長めに着ることが多いため、ブリティッシュスーツの高めの位置でタイトめにシェイプしたウエストラインから、裾にかけてのフレアが効果的。ファッション雑誌などを見ると、どのモデルさんも腕を組むポーズなのは、あの位置で腕を組むとウエスト位置でジャケットがへこんで、裾へのフレアがより目立って出るからなんだと思います。。

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