寒いときのジャケットの裏仕立て

若者ぶってシャツにジャケットしか着ていない時など、シングルジャケットの前合わせの隙間から冷たい空気が入り込んでくると、腕組みしたりして身体を暖めます。。少し遠出ならその上にコートを着ますが、ちょっとそこまでハガキを出しに・・とか、ホカ弁を買いに・・。そんな時には、いま着ているスーツのポテンシャルを考え、「もう少し厚手の生地だと暖かいのに・・」「ダブルの打ち合いだと多少は違うのか・・」他に考えることもないので、そんなことを考えています。。
ジャケットには、秋冬用、夏用、オールシーズン用などいくつかの裏仕立ての作り方があり、その裏仕立てに使う素材によっても最適なシーズンを選ぶことができるのがオーダースーツならでは。着る時期が長く裏仕立ての標準といわれている「背抜き仕立て」は「身頃+背部分の上3分の1」に裏地が付き、「背部分の下3分の2」は裏地が付かないもの。寒がりな方には、「身頃+背部分全て」に裏地の付く「総裏仕立て」。ジャケットの内側全体に裏地が1枚付くので保温効果があると共に、表地自体がすべりの良くないコーデュロイや、フラノツイードには付けることが多いです。。夏仕立てといわれる「半裏仕立て」は「背抜き仕立て」に付けられる身頃の裏地半分を削り取り軽くしたもの。胴裏地をほとんど付けない「広見返し」は盛夏用で、動きやすいように肩部分のみに裏地が付きます。
胴裏地に使用される布地には、標準仕様の「ポリエステル裏地」や、吸湿性が高くなめらかな肌触りで、静電気が起こりにくいという特徴をもつ「キュプラ裏地」、盛夏用の「メッシュ裏地」など、裏仕立てとの組み合わせでそのシーズンにあった着心地良いジャケットをカスタマイズしていただけます。。

オーダースーツ Pitty Savile Row
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