ジャケットのシングル2釦スーツは2釦1掛
スーツをフロント釦の数で区分する場合、前釦の数によって2釦スーツとか3釦スーツとかいいます。正しくは2釦スーツは、2釦1掛スーツで、前釦の数が2個なので2釦スーツなのは間違いありませんが、下1個の釦は実際には「掛けない」ため、「2釦1掛」となります。。一般的には、この下1個の釦はフロントカットから掛けることができない位置関係に付けられているため、これを無理して掛けると不自然な形になってしまうのですが、「中には釦がありそれと対になった釦穴がある以上止めなければならない」と固く信じ込んでしまっている方が稀にいらっしゃいます。。
3釦スーツとなるとより複雑で、3釦3掛スーツというのはかなり特殊。単純に3釦スーツという場合、3釦2掛スーツをさすことが多いです。3釦スーツには2掛けの他、3釦段返りスーツ、3釦中段返りスーツというものがあり、衿の下げ止まりの位置で少しずつジャケットフロントの表情が異なります。衿の下げ止まりというのは、「身頃が折り返されたできたラペルの一番下端の位置」のこと。3釦の段返り、中段返りとも3個ある釦のうちの真ん中1個掛けの形になるので、3個釦に対して3個穴があるから、全て止めてしまおうと思ったらとんでもないことに。。
中1掛けの2パターンですが、中段返りはハーブ返りともいい、第一釦下2cm程度下が衿の下げ止まり位置となるので、2掛けのような着こなしをしてもあまり不自然さはありません。。
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