シルクウールは春夏用素材にも向いています

シルク混紡の素材などというと高級感ばかりが先走り、そのケアの難しさ、普段使いのビジネススーツには不向きな印象を受けますが、おじさん臭くいえば、シルク(絹)は「繊維の女王」と言われるようにその見た目の優雅さ、しなやかさに加えて機能的に優れたところも多くもつ素材。衣類として使用される場合には、「吸湿放散性」「生体順応性」「保温性」「保湿性」「吸気性」「難燃性」などの長所があり、パジャマ用の素材にシルクが使われたりするのにも、就寝時の汗・湿気や保温性に高い効果があるため。。
シルクブレンドのウールは、ウールにシルクの持つなめらかな肌さわりが加わり、高級感のある軽くしなやかな着心地。比較的細番手のウール繊維と混紡されるため、その光沢感もひときわです。。また、ウールだけのときよりも、高い吸湿性をもちますので、シルクウールは春夏用素材にも最適です。シルクウール100%のサッカー地ジャケットなどはジャケットのみで7~8万程度の高額なものが多いのですが、「涼しげなサッカー地+光沢感のあるシルク+高い吸湿性」から、究極の春夏のオーダー素材というところもあります^^
これに比べて、春夏では定番といわれる涼感モヘア混素材は、湿気に強いモヘアのシャリ感・弾力性が湿気を含むとシワになりがちなウールの弱点を補完し、また逆に太目の繊維から若干しなやかさに欠けるモヘアの性質を、ウールのドレープ性がフォローするという相性の良い関係となっています。。

この春夏シーズン、Pitty Savile Rowでは、シルクブレンド、モヘア混素材の両素材を収納するMarcello Massarente(マルチェロ マッサレンテ)をご掲載予定です。。Super 110’sで織り上げられるこの素材は、カタログ冊子としてお手元でご確認いただけます。。

オーダースーツ Pitty Savile Row
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