クラシコ界一流テーラーおススメのパンツダブル巾

東京や大阪の有名ショップなどには、英国、イタリアなどスーツの国の一流テーラーが招かれて採寸などをしてくれるイベントが開催されることがまれにあります。。独自のスーツ的哲学と長年培われた技術から仕立てられるスーツは、テーラーのファッションセンスそのもの。彼らがかっこ良いと思って作ってきたスーツが多くの人に受け入れられてきた結果です。。
某イタリアのクラシコ界一流テーラーの方に言わせると、「日本のパンツ丈は長すぎる。ワタシの考えるパンツ丈は、靴のはき口にかかるかかからない程度。パンツの裾巾は22~22.5cm前後で、ダブル巾はパンツ丈、裾巾とのバランスを考え4.5cm~4.7cmとすることが多い」らしいです。この、4.5~4.7cmの2ミリを微妙に使い分けるところあたりが、コダワリを感じるところですが現実問題としてなかなか難しい2ミリ差ですね^^
全てを自分で好きなように決めることができるオーダースーツでも、人に言われるとなんとなくそれが好ましいような気になることがあり・・。。今どきタイトなスーツのパンツは細身で短め、そのため裾シングルとする方が圧倒的に多いなか、氏のスーツ哲学に沿ったパンツのダブル巾ならタイトスーツにも相性が良さそうです。。
気がつけばそろそろ20年にもなってしまうという仕立て屋人生の中で、もっとも太いダブル巾はネットでご注文をいただいた6cm。その方は股下も長かったので、全体バランスを考えた上での、ダブル巾でした。。

オーダースーツ Pitty Savile Row
http://www.order-suits.com/