パンツの社会の窓をファスナー、ボタン止めでオーダー

現在では当たり前のように使われているファスナーもその歴史は比較的新しく、1891年にアメリカ人のウィット・コーム・シャドソンという人が発明し靴ひも変わりに使ったのは初めだそうです。日本にはいってきたのは1917年から、同じように使われる「チャック」は1928年から作られ始めた日本製の商標名。
正しくはジップ・ファスナー、スライド・ファスナーと呼ばれるファスナーは、「テープ」「務歯(かみあう部分)」「スライダー」の3部分から構成され、その付け方には「務歯」の部分を見せる「務歯みせ」、玉縁や持出しなどで見えないようにする「務歯隠し」があり、パンツの前タテ・社会の窓の場合には、後者の「務歯隠し」。ジャンパーやスイングトップなどは、ファスナーが見えるので「務歯みせ」ということになります。。
子供の頃の洋服のチャックなどは、うん十年前の時代もありましたが、スライダーがはずれてしまったり、かみあう部分から動かなくなってしまうなど、とても悲しい経験をしたことも・・。いまどきのファスナーは百円ショップで購入したようなものの付属として使用されているようなものでも、丈夫で、また、オーダーパンツの場合にはファスナーが壊れてしまったようなときには、補修の効く部分。作り方にもよりますが、ファスナーの取替えは¥2500~\3000程度で直すことができるので、あきらめてしまうのは早いです。。
この便利なファスナーが発明される前には、ボタンが多く利用されており、着脱には若干の不自由さがあるものの、構造が単純なだけに壊れても補修はたやすく、また着用時にはクラシックな雰囲気に浸れます。。
店長的には、ビジネスはファスナーで作ることが多く、カジュアル用に仕立てるオーダーパンツの場合には、この前タテはボタン止めとしたがる傾向があります^^特に、使い分けている訳ではないのですが、なんとなく雰囲気です^^

オーダースーツ Pitty Savile Row
http://www.order-suits.com/