パンツの裾をフレアさせるシルエット(オーダーパンツ)

ビジネス用のパンツシルエットでは定番のテーパード、モモ巾からヒザ~裾にいくにつれて次第に細くなる先細りとなるラインを基準に、全体的に細身なアイビー・スラックスを代表とするストレート・レッグ・スラックス。ヒップからモモ巾、裾にかけて極端に太いシルエットとなるバギーパンツ。このバギーパンツには「十分な、だぶだぶな」という意味から「フルパンツ」という別称もあります。
ずいぶん昔、ピンクレディーがまだ売れる前。「平凡」「明星」などのアイドル雑誌で見た本当に小さな記事に写っていたミーちゃん、ケイちゃんがインディゴブルーの裾フレア気味なデニムに厚底サンダルをはき、足を投げ出すように体育座りをしているお休みの一日のような写真がありました。。当時あまり見たことがないようなデニムの色合いと、厚底サンダル用にあわせたひざ下長めのパンツは、撮影する角度も良かったのだと思いますが、驚くほどスラリとした長く伸びる美脚という感じで、いまでも強く印象に残っています。。
ブーツなどをはくときのために、パンツの裾を若干広めにしたシルエットをブーツカットといい、フレア(朝顔のような形)したシルエットとなるため、フレヤードスラックス、フレアのしかたを少し抑え目にしたものをジェントリー・フレヤード・スラックスとも言われています。レディーススーツに多いパンツシルエットとなりますが、現在のフレアパンツは、後者のジェントリー・フレヤードが主流でヒザ巾と裾巾の差寸が2cm程度。エレガントにみえるヨーロピアン調トラディショナルの影響を強く受けたシルエットで、ニュートラディショナルを代表するパターン。
メンズスーツでも、フレアとしないまでもヒザ巾と裾巾を同寸若しくは極力差寸を少なくしておくオーダーパンツ的な微調整で、ひざ下すっきりな美脚パンツ、足長効果が狙えます。。

オーダースーツ Pitty Savile Row
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