コットンジャケットに半裏仕立て
カジュアルなジャケットやスーツの需要が高まるなかでは、コットンジャケットの存在は大きく、春夏用ジャケットといったらまず上げられるアイテムのひとつ。コットンには優れた通気性・吸湿性から、きわめて微細なコットン繊維の外側と内側とに、温度の差が出来ると、内側の湿気を外側に逃がす性質があるため、その際気化熱を生じ、コットンジャケット全体の温度が下がり、夏を涼しく過ごさせてくれる快適素材。コットン素材は、この夏用素材としての一面から、現在日本で40%も消費される衣料用素材となっていますが、コットン素材の良い所はこれだけではなく、その繊維の中空(空洞)構造から、熱伝導率が低く、服内の温度を下げにくく暖かく保ちます。冬以外と暖かなルンペンのダンボールハウスといったイメージかも知れません。
夏は涼しく、冬暖かい、エコロジーな天然素材のコットン。その裏仕立てにも少し工夫をしてみたいところです。クールビズの傾向から、お問い合わせも多くご注文も多くなってきた「広見返し」、昔からの夏仕立ての定番といえば「半裏仕立て」。どちらも夏用の裏仕立てとして涼しさが重視のディテールですが、大きく異なるところは、「半裏仕立て」は、「背抜き仕立て」や「総裏仕立て」と同じ「裏付き仕立て」というところ。この「裏付き仕立て」の大きな特徴は、言葉通り裏地が付いているということから、ジャケット内のすべりを良くし、シルエットを整えてくれます。また、あまり見映えの良くない縫い代を隠してくれる、ジャケット全体の強度を増すという効果もあります。
Pitty Savile Rowでお仕立ていただくことができるコットンスーツ、コットンジャケットには、比較的厚地な素材でお仕立ていただくオールシーズンタイプ、春夏シーズンを中心、シアサッカーなどより清涼感のある素材など種類も豊富。どのシーズン中心のご用向きなどによって、表地、裏仕立てのセレクトはなかなか大事です。。
オーダースーツ Pitty Savile Row
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