ジャケットとパンツとネクタイ

夏にするネクタイはやはり暑いもので、スーツ店の店員をしていた頃によくした外商や荷担ぎ、クーラーもきいていない倉庫の中での生地在庫探しなど、室内に入った途端に汗が噴出してしまい、シャツの衿腰にしみた汗が、ネクタイにまで浸透し、はっきりとわかるほど汗で濡れてしまったりなど。。
まだ今よりもぐっと若かった頃なので、汗のしみたネクタイは乾けばまた次回のコーディネートにそのままの状態でまわされたりしていました。
ネクタイをまだ締めるのに慣れない頃は、数回着用後の締める位置がある程度決まったものならいいのですが、新しく購入したばかりのものは、なかなか大剣と小剣の位置が定まらず、どういう訳か小剣のほうが長くなってしまい、乗るバスが1本遅れてしまったなどご経験のある方も多いかも知れません。
ご来店予約をいただいたお客様のお相手以外は、ほぼ一日パソコンの前で仕事することが多い店長的にも、一年を通してネクタイをするのは冠婚葬祭の時ぐらい・・となってしまっているのですが、これだけ楽をしてネクタイをしない期間が長いと、今度は妙に首元あたりになにかが欲しくなるような・・。
ダークスーツにシャツにネクタイや、夏のジャケパンスタイルに組み合わせるネクタイの色柄も、いつも決まったものでは面白くなくなって来ると、通常では合わせない色柄を思い切って試してみたときなど、案外しっくり、似合ってしまったりなど。
スーツ業的経験値をネクタイが少し上げてくれたことを思い出しました。。

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