洒脱な大人のスーツを仕立てる

最近見たウェブのファッション雑誌にしきりに出てくる「洒脱」というキーワード。昭和の今は現役引退してしまった、若しくはお亡くなりになっている往年の名アナウンサーや司会者の「軽妙洒脱な語り口・・」などと使われます。なんとなく古くさいのですが、古くなりすぎるとまた斬新に思えてしまうのは、ファッションも同じです。。
「洒脱」というのは、ググってみると、「あか抜けた様とか、俗っぽくない」ファッション誌が掲載されているスーツやジャケットを褒めて形容するのには、便利ですね。。
この「洒脱」をオーダースーツの数あるシルエット、ディテールなどに当てはめてみると、クラシコスーツブリティッシュスーツに限らず、3釦1掛中段返りというフロントデザインが大人の雰囲気を着用するだけで出すことができ、なにしろ、ジャケットを着て一番目に付くフロントのしかも中央の位置に、豊かな衿のロール、見え隠れする釦、ゆとりのあるVゾーンは、ご年配の方には着やすく、若い方には高いファッション性をアピールするのには最適なシルエット。。
似た形にアメリカントラディショナルスーツの代表的フロントデザイン、3釦段返りがありますが、これは「衿の下げ止まり」と言われる見返しの下端が第一釦位置より下6cm程度のところとなるため、第一の釦穴の真ん中に衿の返り線が通ります。この3釦中段返りの場合には、「衿の下げ止まり」2cm程度のところとなるため、ハーフ返りとも言われるようなフロント。段返り、中段返りのVゾーンの広さの差は、4cm程度となっています。

オーダースーツ Pitty Savile Row
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