御幸毛織から無地系カジュアルMONOCC
今でこそ多くのイギリス生地、イタリア生地など舶来のブランド服地でスーツを仕立てることができるようになりましたが、店長がオーダースーツ店をはじめた20年ほど前にはまだ、舶来服地の門戸は狭く、その流通が整っていたのはドーメルが主で、ゼニアやダンヒルなど現在では当たり前のように仕立てることができる服地は、数が少なかったような記憶があります。。
店頭に並ぶ服地の大半が国産の服地。その中でも御幸毛織は筆頭に上げられるほど品質が高く、そのあまりの生地の耐久性の高さのために、顧客の買い替えをなかなか促せない仕立て屋泣かせの服地ブランドといわれるほど。
上下スーツのお仕立て上がり価格も、ドーメルなどとほぼ同じぐらいで、セール時期の「ミユキフェア」や「大同毛織フェア」「ドーメルフェア」などのポップは、どの仕立て屋さんにも用意があるものでした。
次第にセンスの良い舶来生地の流通量が多くなると、国産服地の市場はなかなか厳しいものになっているのですが、形から入る店長としては、カノニコやゼニアなどかっこいい名前の服地に比べても、「MIYUKI・御幸毛織」という服地ブランドの名前は、品質はもちろん、十分にミーハー心を満足させてくれるもの。。
今回ご案内させていただきました、キャバルリーツイル、フランネル、ライトツイードは、カジュアル素材でありながら優等生的な無地系を中心に収録されているため、ジャケットのみでなくお仕事用スーツとしてもおススメ、またその耐久性の高さからパンツにも相性の良いものとなっています。。
オーダースーツ Pitty Savile Row
http://www.order-suits.com/