パンツ総裏仕立てでウォーム・ビズっぽいスーツにする

パンツの裏仕立てには「ヒザ裏」といって、立った状態でパンツのヒザ下10cm程度の位置まですべりの良い裏地が付くのが標準です。。この「ヒザ裏」は、立ったり座ったり、歩いたりする時にヒザとパンツの摩擦ができるだけ少なく、動きやすくするために付けられていて、あるのはパンツの前身のみ。人の動きにあわせて、パンツとの摩擦が少なくなるよう必要最小限に付けられているのが「ヒザ裏」になります。Pitty Savile Rowでお仕立ていただいたパンツの全てにこの「ヒザ裏」が付いていますので、普段は気がつかないではいていることが多いですが、朝、ご着用いただく時にでもご確認いただければと思います。。
このパンツの裏仕立てをできるだけ暖かく、ウォームビズ仕様にしようと思ったら、「ヒザ裏」では前身のみ必要最小限についているポリエステル裏地を、パンツの内側全体にぐるっと一周付けてしまう「パンツ総裏」という仕立て方があります。夏物にも冬物にもどちらにも付けられる「ヒザ裏」は、動きやすくするために付けられるものですが、「パンツ総裏」はパンツ内の暖かさを逃がさないためのもの^^一般的には、パンツ裾から20cm程度のところまで付けられますが、「ご指定によって裾まで全部付ける」、必要があれば「裾から何cmのところまで付ける」という詳細指定も可。。もちろん、「ヒザ裏」同様、パンツ内のすべりが良く動きやすいという効果もあります。
学生の頃にはさむーい自転車通学時、中に見た目がずんぐりしてしまうほどジャージを着込んだりなどしましたが、もとから薄い裏地がついているのでスマートですし、なにより軽いです。。
10年ほど前静岡にあったヤオハンという中堅の総合スーパーのテナントとして店にいた頃は、ちょうど隣接駐車場出入口の真正面にあり、商業的な場所としてはなかなか良い場所でしたが、真冬など常に寒い風が吹いていたため、この「パンツ総裏」はなかなか役に立ちました。。

オーダースーツ Pitty Savile Row
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