初めてのオーダースーツ

スーツをはじめてオーダーしたのは、26歳のときで、スーツを扱う仕事をしている家のわりには遅いほうなのかも知れません。なんとなく人間関係までリセットしてしまった2浪生活中の成人式当時でしたので、成人式の式典には出席せず、おない年にはバレーの中田久美とか、あまり売れなかったアイドル歌手の森川美穂が出ていた・・、たぶん青年の主張的な番組を横目で見ていたような・・^^
26歳のころには、自分も仕立て屋さんでしたので、自腹で作ったスーツは、こげ茶というか、もう少し深い色合いをした小豆色というか、そんな濃い茶系の秋冬もののスーツでした。値段は仕立て上がりで¥68000也。消費税はない頃でしたので、こんなぴったりの数字。ブランドは国産の日本毛織というメーカーで、おそらく少しあか抜けた感じがコンセプトな「オービットセレーネ」と読めるような横文字の銘柄でした。国産のしかも日本毛織でこの値段・・と、今では思ってしまいそうな価格ですが、なかなか良い生地でしたよ。。また、15年ほどまえというと、某既製量販店もそれほどメジャーではなく、オーダースーツとしては、これでも安いほうの値段。お客様の寸法の採寸は既に経験済みの新米の洋服屋ですが、自分の寸法を取られるのは初めてなので、先輩社員さんに寸法を取られながら、けつがでかいとか、なで肩などと体型についての感想を言われて26歳になってはじめて自分の体型について知りました。
ソフトスーツという肩幅が広く、胴回りも太いジャケットに、パンツは2タックのテーパードが主流でしたので、その形に。肩幅などはいま少しゆったりめにとっても、45cm程度のものを、50cmの肩幅で作ったのを覚えています・・、こんな寸法ならオーダーする必要も・・という気もしますが^^仕上がって来たスーツは、ワタリ巾は指定寸法にあがってきてはいるものの、なぜかタック量が少なく、新感覚のスーツでした。。きっと、新米社員の社販スーツということで、これも新入社員の練習台にされたのでは・・、そんな少し残念な1着目のオーダーでしたが、着古して着られなくなってからも、捨てるのに少々迷うほど、そんな愛着のある1着でした^^
挿絵の画像は、いま猛特訓中のフォトショップのいたずら画像なので、意味はまったくありません^^

オーダースーツ Pitty Savile Row
http://www.order-suits.com/