ノーネクタイにも相性の良いバルカラージャケットを着こなす
バルカラーは、バルマカン・カラーの略で、メンズコートの基本形バルマカン・コートの衿型に由来するものになります。。コートとしてのバルマカンに付けられる衿型は小ぶりで、剣先も短いもの。日本独自の名前でいう「ステンカラー」コートに、衿の下げ止まりの高さが違うことをのぞけば、似た形をしています。(バルマカンは衿元で釦止め、ステンカラーは少し下がります。)
単にバル・カラーという場合の衿型は若干異なり、折り衿なのは同じですが、上衿が幅広で大きく下衿が小さなもの。着こなしとしては、ビジネス専用のスーツというよりはカジュアルっぽいところがあるので、楽に羽織る感じがいいと思います。。お仕事専用のテーラードスーツというと、ある程度カスタマイズが限定されてしまうところも、デザインの基本にバル・カラーを置けば、かなり自由度が増してしまいそう。。
スーツ的な基本寸法からコート寸法を考える場合、好みもありますがスーツ肩幅に対して+3~4cm、半胴で+5cm程度という一応の目安があります。ジャケットの場合には、ラグラン袖では普通作らないので、肩まわりを楽なように肩パットなし(アンコン仕立て)というのは、どの縫製ラインでも無料対応。また、腰ポケットは貼り付けのアウトポケットで、カジュアルなヒラヒラ感を出します。。カスタムラインでお仕立てさせていただくジャケットのフロントカットは、基本は各シルエットにあった専用のものがセットされていますが、バルカラージャケット、レギュラーシルエットのジャケットのみは、シングルジャケットに対してダブルスーツのようなスクエアカット、開き具合の大きなカッタウェイも対応可なので、コートっぽく着たいのなら、ヒップまわりまで包み込むスクエアな直角カットも雰囲気がでます^^
オーダースーツ Pitty Savile Row
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