紳士服外商的ジャケパンスタイル

仕立て服店と外商というのは、ずいぶん昔から縁があり、「こちらのほうに寄る用事があったもので・・」というほど奥ゆかしくはありませんが、どこへでも出かけて行き、図々しく他の職域にお邪魔しては、「スーツはみんな着るのだから、どーせならうちで買っていって下さい・・」というような営業をしていました^^飛び込み営業などでは、「なんか変なやつが入ってきた」から、ご信頼をいただきご購入に結びつけるためには、遠慮なんてしていられません。叩き出されない程度にフレンドリーな感じ、いまどきの外商さんなどはマニュアルがしっかりしているのか、そういうのが上手ですね・・。
店内や外商先で着るスーツについては、自前、社販、売上げ協力ということもあるのか、あまりうるさくは言われなかったので、好きなものを着ることができ、他の社員さんでは紺ばかり着ている人もいれば、常にセパレート。女子社員さんなどは、当時新合繊といわれる化繊なのだが、ウール、スエードタッチの風合いをもつ新素材が出はじめのころだったので、そういう少し変わった素材でパンツ若しくはベスト+パンツのようなコーディネートが多かったですね。。他店で購入するのはせいぜい肌着程度な感じです。。
当時の店長は、秋冬は上下揃いのスーツ、春夏はジャケットパンツのジャケパンスタイル。1年を2分割して秋冬はコンサバティブにシックな大人のスーツを楽しみ、春夏には色柄も全体に明るくなるので、元気なコーディネートというのは、いろんなアイテムを着てみたい人にはおススメです。半年ぐらいすると、また別な感じの着こなしをしてみたくなるものです。。春夏にはあまりジャケットは着ない・・という人もいらっしゃるので、程度の良い色の濃い目のジャケット2~3枚に対して、パンツ数本の組み合わせは、歩く宣伝塔的な役割をもつ外商店員の衣装としてはなかなか向いています。。
仕立ててから、ちょっとマズかったか・・と、鮮やかすぎる色合いに、若干の気後れを感じるときもありますが、そのうち自分も回りも慣れます^^定番色のパンツとしては、黒、チャコールグレーグレンチェックの3本は必ず欲しいところです。。

オーダースーツ Pitty Savile Row
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