ロングジャケット、ショートジャケットとコート丈

ジャケットの着丈やコートの着丈をヌード寸法から決める場合、首の後ろの突き出た骨(第7頚椎)から靴をはいた状態で床下まで測った2分の1の寸法が標準となるのですが、その時の流行によって長くもなるし、短くもなります^^今のスーツはタイトで着丈も短いものですので、ご希望により5~6cm短い寸法でお仕立てする場合も少なくありません。ただ、お仕事でのご着用を前提としたスーツの場合には、標準的な着丈を基本に2cm短いぐらいのショートジャケットで、流行のテイストをお楽しみいただくぐらいがおススメです^^
ジャケットレングス・コートレングスには、丈の長さの差から、「ヒップレングス」「サイ(太もも)レングス」「スリークォーター(総丈の4分の3)レングス」「ニー(膝)レングス」「マキシ(くるぶしから床ぐらい)レングス」。記憶に新しいところでは、「マトリックス」のキアヌ・リーブスが着ていたのは、床上まで届いてしまいそうな長さの、マキシレングスの黒のロングコートでした。
まだ、結婚もしていない20代のころ、お気に入りのコートがこのマキシレングスの濃紺のセミステンカラーコートで、値段は確か2万5千ほど。ブランドタグもおまけについている程度の名前も聞いたことのないものでしたが、まさしく街中をカッポする時に、揺れるコートの裾は、気分的にかなり優雅で尚且つハードボイルドなニオイのするものですね。。これから暑い夏の時期に向かうのに、コート丈の話でもありませんが、秋口に向けてはショート丈ジャケットからロングジャケットもすこーし頭の隅においておくとおしゃれで楽しいファッション生活を送れるかも知れません。。
ロングジャケットでは、いじれる、カスタマイズできるディテールがショート丈よりもよりたくさん。ショート丈では狭い身頃に敬遠してしまいそうなチェンジポケットも、相性が良いですし、またサンプルのように「腰ポケットのフタの高さを浅く」しかも「ふたつのポケットを重なる寸前の位置に配置」なんていうのも、オーダースーツならお好み素材でお仕立ていただけます^^前釦は2釦となっていますが、2つの釦位置が近接しているのもかっこ良いですね。。
ショート丈なら、腰ポケットの印象は少し薄めに、フタなしポケットや、フタなしで玉ぶちだけ別素材でつけてみるのもいいですよ。。

オーダースーツ Pitty Savile Row
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