ジャケットのベントの決め方・選び方

ベントの決め方・選び方
スーツのジャケットのベントの種類には、「真ん中で開けるセンターベント」「両脇で開けるサイドベンツ」「開けないノーベント」「アイビーに見られるカギ型ののフックベント」。ベントは片重ねの形になるので、峰富士子的スリットスカートにある布地を突き合わせた形の「スリット」とは、その効果は似ていても少し違います。
少し前の感覚では、センターベントは大人しめなビジネス用、サイドベンツは少しキザなカジュアル兼用。今ではそれほど区別はないように思いますが、フォーマルスーツのベントを選ぶときなどには、サイドベンツは敬遠しがちな方が多いような気もします。。
また、打ち合いがダブルのジャケットには、センターベントは組み合わせないのが一般的ですが、過去には敢えてというチャレンジャーな方もいらしたと思います。タイトなスーツにはベントは必須、タイトすぎて根元から全開しているベントも、あのきついピタピタ感がファッションなんですね^^
もう20年近くになってしまう仕立て屋稼業の中で、ベントのオーダースーツ的カスタマイズは、せいぜいがベントの長さ調整ぐらいですが、数年前、「サイドベンツの背部分の裾を、レギュラーよりも2cm程度長くして作りたい」というお客様がいらっしゃいました^^機能的というよりもデザイン重視、気がつくとちょっと変わったデザインという、少し控えめなぐらいが、スーツのデザイン調整にはおススメです。しかし、だんだんより目立つように、それでなくてはつまらない・・というお客様の傾向はあるようです^^

オーダースーツ Pitty Savile Row
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