夏になると気になる白の麻スーツ・ジャケット

白のスーツといえば、古くは1920年代のファッションを時代背景としたアメリカ映画「華麗なるギャッツビー」をモチーフとする「ギャッツビー・ルック」。ファッション関係者として一度は原作を読んでみたいとは思うものの、まだその機会のない日本人的店長にも、マンダムの香水の商品名ともなっている「ギャッツビー」というのは、なにやらオトコの色気を感じさせる言葉です。映画が公開された1974年は、店長よりは一世代前の年代というところでしょうか・・、白のフランネルのスーツを着たロバートレッド・フォードとチャールストン風のストレートなショートドレスの女性の印象はなかなか強いものでした。。
新しいところでは、「クレージーケンバンド」の横山剣氏は、自分のスタイルを確立したチョイ悪オヤジ筆頭のようなところもあり、あの人にしかできない着こなしのようなところもありますが、イコール白スーツというイメージが強くあります。。
夏になると白の麻素材というのが根強い人気があり、一度は着てみたいとお考えの人も多いのではないかと思いますよ。。白という色そのものに清潔感・清涼感がありますし、麻・リネン素材に特徴的な高い吸湿性・通気性というのは、クールビズ志向や夏を快適にお過ごしいただけるアイテムとしては、かなり使える天然素材。
昭和の初期の頃には、夏のスーツやジャケット素材としての麻・リネン素材はいまよりもずいぶん比重が高く、テーラードの素材としても欠かせないものだったようなのですが、いつの頃からか、同様に吸湿性の高いモヘア混やシルク混のウール、ポーラ、フレスコ織りなどの素材に変わってきたようです。やはり、麻素材は染色が難しく、色落ちがしやすいというところもあり、ビジネス用としては快適さばかりを求めていては・・、というところから、ウール素材が夏の素材でもほぼ主流をしめるようになっていったのではないかと思います。。
上下スーツとしてタイドアップする麻スーツほか、ジャケパンスタイルやオーダーパンツ的に着こなす麻素材使用のアイテムは、長い時間を経過してまた復活する日が近いのかも知れません^^

オーダースーツ Pitty Savile Row
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