テーラーバッグとおじいちゃんの洋服箱

テーラーバッグというと、スーツを扱うショップとしては聞きなれた、スーツをお納めする際に携帯用のプラスチック製のハンガーと合わせて包装するためにつかう、補助的な道具なのですが、ぱっとその姿を思い浮かべることのできない方も多いのではないでしょうか。。パンツとジャケットをハンガーに掛け、それを丸ごと被せるように包み、二つ折りにし、ハンガーを持ち手にして新調したスーツを家まで運びます。素材はビニール製だったり、通気が良いということで、一部がメッシュだったり、不燃紙のようなエコ素材だったりすることもあるようですが、お店から家までの搬送がその役目なので、あんまり意味はありません^^
ずっと以前にはスーツのお納めは洋服箱が一般的で、クローゼットやハンガーラックなど洋風っぽい生活が今のように浸透していない当時には、オフシーズンの収納のための道具としても重宝していたようです^^しまう場所は、押入れの中などで、着物の横に箱型でという感じです^^一張羅といわれるほど貴重なスーツは、虫に食われないように厳重に、樟脳もたっぷりめ、着るシーズンになって箱から出したときなどは、樟脳臭い。スーツを保存する状態としては、ハンガーだとパンツも掛けシワが出てしまったり、ジャケットも自分自身の重みで型崩れしてしまうことがあったりと、箱のほうが便利、ただ、管理ということでは、手持ちスーツを一覧できるクローゼットやハンガーラックのほうが断然便利。「洋服箱が壊れたので、どこに売っているの? あれば少しわけて欲しいんだけど・・」という話も、最近は聞かなくなってしまいました^^
テーラーバッグは、「ゴミ捨ての時にビニールと、ジッパー部分の分別が・・」「おまえのところでたくさん買ったので、いっぱいあって邪魔・・」など、少し自慢されてしまうのですが、使用後はあまりありがたがられないテーラーバッグも、ずべて掛けて収納してしまうと、通気も悪くよくないので、肩部分のみ切って肩掛けのように被せておいてあげると、ホコリよけになって便利です。。また、大事なスーツにはあえてテーラーバッグを掛け、1着専用の虫除け剤を使っている方もいるようです。。

オーダースーツ Pitty Savile Row
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